東北大学金属材料研究所「ICP-MS/MS実習」募集について
- 行事・教育活動
- 2025.07.08
東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センターが8月25日より主催するICP-MS/MS実習について、御案内します。 この実習では、 東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター(茨城県:大洗町)のホットラボ施設において、誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS/MS*)に関する実習(放射性物質Npを含む溶液の標準調整操作、検量線測定など)や講義を行います。
*ICP-MS/MSは通常のICP-MSよりも高度な分析が可能です。
質量分析部(MS)が2段直列に繋がれており、その中間にリアクションセルと呼ばれる8重極部があり、ここに種々のガスを入れてイオンと反応させることにより、多元素イオンを作ることができます。
例としては、酸素をリアクションガスとして使うことで、Np-237に酸素を二つくっつけてNpO2+(合計質量237+32=269)にすることでマスシフトさせて測定できます。この2段のMSを繋ぐことで、同重体(同じ質量数の原子)の分離や感度の向上(隣のU-238の影響除去)することができます。Np-237の場合、検出下限濃度は0.01 ppt程度です。
本実習では他大学からの参加者との交流の機会も得られます。 原子力技術や原子力材料などに興味がある大学生・大学生・若手研究者のご参加を広くお待ちしております。
- 対象: 大学生、大学院生、若手研究者
- 内容: 実習(Npを含む標準液調整、ICP-MS/MSの検量線作成など)、講義(廃炉で発生する廃棄物の分析、ICP-MS/MSの測定原理・取り扱い法、誤差の考え方など)、グループワークと討論。
- 期間: 2025年8月25日(月)- 8月27日(水)
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場所:
東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター
(茨城県東茨城郡大洗町成田町2145-2) - 参加費: 無料
- 旅費・宿泊費: 全て支給
- 定員: 約5名
- 条件: 実習期間までに、所属機関で放射線業務従事者に登録されていること。
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応募方法:
下記の情報を
kazuya.idemitsu.e4[ at ]tohoku.ac.jp まで電子メール
(件名:「2025年度 ICP-MS/MS実習への参加希望」)で送ってください。
- 氏名
- 国籍
- 大学
- 研究科および専攻
- 学年(例:修士2年)
- 指導教員名(社会人の場合は不要)
- 志望動機(200字程度)
- 応募受付期間: 2025年7月8日(火)-7月22日(火)13時
- 受入の可否: 7月28日(月)17時までに応募者にお知らせします。
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問い合わせ先:
東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター
出光一哉
電話:029-267-3181 ex.5123
電子メール:kazuya.idemitsu.e4[ at ]tohoku.ac.jp